BMW MINIの初代モデル(R50・R52・R53)に乗っていると、エンジンを切った後も数分間「ブォーーン」と大きな音を立てて電動ファンが回り続け、不安になったことはありませんか?
多くの場合、「ラジエータファン」が故障している可能性が高いです。
第1世代ミニの典型的な持病とも言われており、筆者のR53ミニクーパーSでも経験しています。
本記事では、「バッテリーが上がるのでは?」「どこか壊れているの?」と心配なオーナー様に向けて、その原因と故障の判断基準、修理費用の目安を徹底解説します。
正常か異常かの見分け方

結論から言うと、エンジンを切った後にファンが回ること自体は、必ずしも故障ではありません。
ただし、多くの場合は何らかの不具合があると疑った方が良いでしょう。
正常動作と考えられるケース
正常動作と考えられる場面は次のとおりです。
- 真夏の山道を走行してすぐにエンジンを切った場合
- スポーツ走行してすぐにエンジンを切った場合
いずれの場面においても、エンジンの温度がかなり高い状態の時にすぐにエンジンを切った場合です。
このような状況下の場合は機器類が正常であることが多いと考えられます。
異常と考えられるケース
通常の買い物や通勤・ドライブ等で発生した場合は高確率で異常です。
ここ近年の真夏は35℃を上回る日も多いですが、不具合のない車両であればエンジン停止後にラジエーターファンが動作することはまずありません(通常使用の場合)。
筆者のR53も先日、36℃前後の真夏日に2時間連続走行しましたが、エンジン停止後にファンは回転しませんでした。
したがって、エンジン停止後にラジエータファンが回転した場合、冷却系統に何らかのトラブルを抱えている可能性が高いと言えます。
考えられる主な故障原因

電動ファンレジスターの故障
真っ先に疑うべきは「電動ファンレジスター(抵抗器)」の断線です。先ほども記載しましたが、筆者のR53も経験済みの故障です。
MINIのファンには「低速(ロー)」と「高速(ハイ)」の2段階がありますが、低速用のレジスターが壊れると、低速が回らなくなります。
その結果、水温がかなり上がるまでファンが回らず、限界に達した瞬間に「高速」で回り始め、エンジンを切った後も必死に冷やそうとして回り続けてしまうのです。
修理費用は10万円近く必要ですが、放置すると他の機器類にも波及してしまうため、速やかに修繕するのが理想です。
ホース・継手などの劣化による冷却水漏れ
第1世代ミニは登場から20年以上経過している個体がほとんどです。そのため、ホースやパッキン、継手など樹脂部品の劣化が進行している可能性は十分あり得ます。
ウォーターポンプ故障
第1世代ミニでは定番とされている故障です。
ウォーターポンプが故障した場合、冷却水の循環が上手くいかなくなり、オーバーヒートにつながります。
サーモスタット故障
ウォータポンプと同様、第1世代ミニでは定番とされている故障です。
サーモスタットが故障した場合、ウォータポンプ故障と同様に冷却水の循環が正常に行われなくなり、水温が異常上昇します。
修理費用の目安(電動ファンの場合)

整備工場やディーラー、純正パーツか社外パーツかによって前後しますが、ラジエーターファンの修理費用の目安は下記の通りです。
| 修理箇所 | 価格 | 備考 |
| 電動ファン本体 | 約70,000円 | OEM部品使用 |
| 冷却水 | 約5,000〜6,000円 | 3L |
| 工賃 | 約15,000円 | 店舗による |
| 合計(税抜) | 約90,000円 |
参考までに、筆者のR53ミニクーパーSの修理における請求書を添付します。

どこで修理してもらえる?

基本的にはディーラーやミニ専門店での修理となります。
一般的なカー用品店(オートバックスなど)ではこのような不具合対応は受け付けてもらえない可能性が高いので注意しましょう。
まとめ:まずは専門店で確認を!

「ファンが回っているから大丈夫」と過信するのは危険です。特にR53(クーパーS)などのスーパーチャージャー搭載車は熱量が多いため、冷却系の不調は致命的なエンジンダメージに繋がりかねません。
「最近ファンの音がうるさくなった気がする」「回り方が今までと違う」と感じたら、早めに専門店で診断を受けることをおすすめします。
愛車のMINIを長く楽しむために、早めのリフレッシュを検討してみてくださいね!

